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どんなときも変えぬ「人生を豊かにする」姿勢。大義を持って、最終戦へ
「人生を豊かにしよう」。中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)の岩戸博和ヘッドコーチが今季、言い続けてきた言葉だ。
「ラグビーだけじゃなく仕事も家庭もプライベートもあって、全部充実してほしいと思っている。その中でラグビーが自分の人生を豊かにするためには、毎日100%でやっていこうということ。ラグビー人生はそんなに長いわけではないし、とにかく1日1日を大事にしてほしいという思いでその言葉を使っています」
中国RRは日本人選手全員が中国電力の会社員で、仕事とラグビーを両立する日々。そんな中でも、岩戸ヘッドコーチは「限られた時間の中で漠然とやるだけではなく、何をしないといけないのかをそれぞれがフォーカスして、しっかり積み重ねてほしい」と期待を込める。仕事もラグビーも実直に取り組むからこそ人生は豊かになる。
33歳の藤崎健大は2012年に入社して今年で12年目。職場や家庭の環境の変化にも合わせながら、仕事とラグビーに取り組んできた。両立が難しいときがあっても、「ラグビーがあるから逆に救われている人もいる」と話す。
「仕事が忙し過ぎても、練習に来ると気持ちがスッキリしたりする。同じ会社だけど、上司と部下みたいな関係ではなく、やっぱりチームの仲間なので、話をするだけでも気持ちが違う」
チームは仲間と仕事の悩みを話し合い、ともに汗を流せる居場所だ。働きながらラグビーをプレーしている選手たちだからこそ生まれる絆もある。
「(脊川穏)前監督は『戦うサラリーマン』って言っていたんですけど、仕事をフルタイムでやりながら練習もして、その中で勝ちを目指している。だからこそ、より一体感があると思う」
今季最終戦の今節は、クリタウォーターガッシュ昭島とのビジターゲームに臨む。すでに入替戦進出はなくなったが、勝ち点5を取れば、順位が一つ上がる可能性を残している状況だ。
岩戸ヘッドコーチは「消化試合には絶対しない」と力を込める。どんなときでも「人生を豊かにする」の姿勢は変わらない。
「勝って最後を締めるのはもちろんですけど、やっぱり選手の成長につながる試合にしないといけない。選手たちには、この試合にどんな意味があるのかを自分たちがしっかり考えて、大義を持ってやっていこうと言っています」
今季ラストマッチにも全力で挑む“戦うサラリーマン”たち。グラウンドで仲間と流した汗が人生を彩ることを知っている。
(湊昴大)
🆚 クリタウォーターガッシュ昭島
🗓4月23日(日)
⏰13:00
🏟萩野公園陸上競技場
シーズン最終戦となります。
ご声援よろしくお願いします🤲
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11.30-SAT
クリタウォーターガッシュ昭島
13:00-KICK OFF 昭島グランド