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勝利のカギを握るのは自分たちらしいラグビーの 貫徹。甘さを排除し、勝利にこだわる
2024年4月20日
試合前日の夜にバニラアイスを食べる。それが宮田賢斗のルーティンだ。大学時代に友達の勧めで始めたが、当初から「そんなことで変わるわけない」と効果を信じているわけではない。それでも、何年も欠かさず続けると、いまでは自分らしく試合に臨むための大切な儀式になった。
宮田賢斗は今季のリーグ戦全9試合に先発出場。プロップという体力の消耗が激しいポジションだが、そのうち4試合にフル出場している。坪井秀龍フォワードコーチは、「スクラムでもフィールドでも存在感があって、高いワークレートで80分戦える選手。ディフェンスが中心のチームスタイルに一番マッチしていると思います。常に冷静で体も強いので、あいつならいつでもやってくれる」と絶大な信頼を寄せている。
昨夏には体づくりに取り組み、「長い時間プレーできるように今シーズンに向けてやってきました」。激しい戦いが続く中で「どうしても痛いところは毎試合出てくる」と言うが、体のケアを怠らず、常にグラウンドに立ってきた。今年1月の結婚も追い風となり、今季はジャパンラグビー リーグワンにおける自身初トライを含む3トライを記録。シーズンを通じて好調を維持し、今節もスタメンで自分らしく戦っていく。
「僕はフロントローだけど、ジャッカルを強みとしてやっています。アタックも好きですが、どちらかというとタックルをするのが好きで、相手を確実に止めて、そこからのブレイクダウンでジャッカルするっていう流れが好きですね」
中国電力レッドレグリオンズは今節、ディビジョン2昇格を決めた清水建設江東ブルーシャークス(以下、江東BS)とのビジターゲームに臨む。チームとしても“自分たちらしさ”がカギになる。
前節のマツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)戦では、持ち味のディフェンスで受け身になってしまい、自分たちのラグビーをさせてもらえずに敗れた。その前の2試合では上位2チームを相手にアグレッシブさを見せて健闘していたが、その自信をSA広島戦でうまく生かせず、「心のどこかに『絶対に勝てる』っていう慢心があったのかもしれない」(宮田賢斗)とチームの甘さが結果につながっていた。
だからこそ今節は、「自分たちのラグビーを徹底してやっていきたい」と宮田賢斗は意気込む。前回1点差で惜敗した江東BSを相手に「ディフェンスから流れを作って勝ちにこだわりたい」と今度こそ勝利をつかみにいく。
「前回が1点差だからといって同じような試合ができるとは限らないし、相手はまた目の色を変えてやってくるはず。まず僕たちが自分たちのラグビーをすれば、その先に勝利という結果がついてくると思います」
宮田賢斗は今節もまたバニラアイスを食べる。前夜のうちに甘さをすべて消化して、試合では自分たちらしいラグビーを貫徹するだけだ。
(湊昂大)
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