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「ラグビーを楽しむ」が信条。ルーキーがグラウンドで体現する“原点”

2025年12月19日

「ラグビーって楽しいな」

友達のその何気ない言葉が、いまも福本颯翔のラグビー人生を形作っている。

「小学5年生のときに同い年の子が言った言葉がずっと自分の中にあって、『ラグビーは楽しいスポーツだ』という考えでやってきたのがいまにつながっていると思います。ラグビーを楽しんできていろいろ成長できたので、一瞬一瞬を楽しむことを考えてプレーしていますし、楽しまなきゃ損だと思っています」

父親の影響で幼稚園の年長からラグビーを始め、中学3年生のときに全国優勝を経験するなど順調にキャリアを歩んできた。だが、高校と大学では同期や先輩との競争で2番手に回ることが多く、悔しさを味わった。それでも、「悔しいだけで終わったらダメだと思ったし、その状況も楽しんでやろうと思いました」と心の中では原点の言葉が響き続けていた。

「大学では一つ上に北村瞬太郎(現・静岡ブルーレヴズ)という選手がいて、どうやったら違いを埋められるかを試行錯誤しながら過ごしていました。そこでキックやスティールを磨いて、ゲームコントロールをより意識するようになって。そうすると視野が広がってラグビーがより楽しく感じました」

今年4月に中国電力レッドレグリオンズに加入した新人スクラムハーフは、今季開幕戦でデビューを飾った。9番を背負ってフル出場し、颯爽としたプレーで存在感を発揮した。

「自分の強みは相手のイヤがるプレーができるところです。視野を広くもって、どこを攻められるのがイヤなのか、どこを相手が攻めたいのかを予測して先に動くことでいいプレーができると思うので、相手がイヤがるところを常に考えています」

試合は23対27の逆転負けで悔しいデビュー戦だったが、福本は「憧れの舞台でプレーができて、しかも開幕戦で9番を背負って戦えたので気持ちも高ぶりました。楽しかったです」と初々しい笑顔で振り返った。

「いい判断でのキックや強みのスティールもできたけど、要所で判断ミスがあったし、キックもディフェンスももっと精度を上げていきたいです。スピードは通用すると感じたけど、コンタクトの局面でもっと強くならないとダメだと思いました。勝利に貢献できる選手になれるように、さらにレベルアップしたいです」

今節は12月21日にヤクルトレビンズ戸田を中国電力坂スポーツ施設に迎えてのホストゲーム開幕戦。再び9番を背負う大卒ルーキーはグラウンドで原点を体現する。

「自分の強みを前面に出してラグビーを楽しんで、『あの選手を見ていると楽しいな』と思ってもらえるようなプレーをしたいですし、トップ2という目標達成に向けて落とせない一戦なので勝利にもこだわっていきたいです」

(湊昂大)

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