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比較をやめて手にした新たなマインドセット。どんな番号でも貫く“自分らしさ”

2026年1月9日

比較をやめて手にした新たなマインドセット。どんな番号でも貫く“自分らしさ”
 
今季初スタメンの背番号は『13』。フルバックを主戦場とする松岡祐斗が大学時代以来のセンターで先発のフィールドに立つ。 
 
筑波大学出身の松岡は2020年に中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)に入団。「入ったときはどちらかと言うと、自分でボールを持って走りたいというイメージもありました」と振り返るが、ひざのけがで2022-23シーズンを棒に振ったことでそのイメージは崩れていった。
 
「復帰はできましたけど、なかなか自分の思うようなプレーができなくなっていたし、もともとできていたことや、周りができることができないと、どうしても『なんでできないんだ』と思うタイプでした」
 
これまではほかのフルバックの選手との比較に答えを見出そうともがいてきた。だが、昨季は自分自身と真っ直ぐ向き合い、自分の強みを生かすマインドに切り替えたことで前に進んだ。
 
中国RRで6シーズン目。2月に28歳になる松岡は、「スキル自体はめちゃくちゃ上手くなったわけじゃないですけど、自分の考え方が変わって、できること、できないことを割り切れるようになってから調子はいいと思います」と昨季つかんだマインドセットを胸に戦っている。
 
「体が思うようにいかなくて厳しい時期もありましたが、頭の整理ができて自分の強みを認識できてきたと思います。あとはこの強みを増やしたり伸ばしたりして、もっとチームに貢献していきたいです」
 
今節の“広島ダービー”では今季初スタメンの出番が巡ってきた。いつもと違う背番号での大抜擢は、自分らしさを貫くことでつかんだチャンスだ。
 
アタックのつなぎ役やキックという松岡の強みを評価する岩戸博和監督は、「いきなりやるポジションなので難しいとは思いますけど、コミュニケーション能力や順応性がすごくあるのでしっかりやってくれると思います」と期待を寄せる。
 
センターでの先発出場は大学生以来のこと。そこから地道に成長してきた松岡は、当時の経験も生かし、「アタックは普段と大きく変わらないですが、ディフェンスではいつもより前で体を張る機会が増えるので、そこはしっかりやり切りたいです」と冷静に闘志を燃やしている。
 
いつもと違うポジションだが、「『センターだからこういうことをしなきゃいけない』とやるよりは、自分の強みをしっかり出すイメージで臨もうと思っています」と気負い過ぎることはない。
 
どの番号を背負ってもフィールドで自分らしさを貫く。その信念が松岡の背中を押す。
 
(湊昂大)

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