レッドレグリオンズ

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異例のアクシデントが生んだ20分の中断。 中断明け、最初のトライが流れを決めた

2023年1月17日

 

 

【(C)JRLO 中国電力レッドレグリオンズ 中野選手】

マッチエピソード&記者会見レポート

中国RR 36–24 WG昭島

前代未聞のハプニングが起きた。「バキバキバキって音が聞こえてきて、人生で初めて見ました」。倒れゆくポールを間近で見た中野将宏はそう証言した。

中国電力レッドレグリオンズは1月15日にホームのBalcom BMW Stadiumでクリタウォーターガッシュ昭島と対戦。この試合中、ゴールポストが壊れる異例のアクシデントがあった。

後半18分、9点差を追うクリタウォーターガッシュ昭島が力強いモールで相手ゴールに迫る。守る中国電力レッドレグリオンズも懸命に立ち向かったが、「すごい塊で重みがあった」(西川太郎)というモールに圧倒された。必死にせめぎ合う選手たちの塊は、トライの勢いそのままにポールを直撃。ゴールポストはなす術なく崩れていった。

幸いけが人はなく、クリタウォーターガッシュ昭島のウィクリフ・パールー ヘッドコーチも「初めてのこと」。モールの中にいた中国電力レッドレグリオンズの岩永健太郎は、「3歳からラグビーをしていて、27歳になるけど初めてのこと。顔を上げたらポールが折れていたので、ちょっと動揺しました」と衝撃を受けていた。

試合は壊れたゴールポストの撤去や対応の協議で約20分中断。この時間が勝敗を左右した。中国電力レッドレグリオンズは前半に3トライなどで16点リードを得たが、後半にアクシデントが発生したときには19対15と4点差まで追い上げられていた。イヤな流れで中断を迎えたが、ロッカールームに一時引き上げたチームは共同キャプテンの西川を中心に気持ちを整えた。

「初めはチーム全員が動揺していたし、試合も相手の雰囲気だったけど、ロッカーに集まって、キャプテンの西川選手が『切り替えてプレーに臨もう』っていう掛け声をしてくれたおかげで全員がリセットできた」(中野)

対するクリタウォーターガッシュ昭島の石井洋介キャプテンは、「良い流れだったので試合が止まったのは残念。ただ、起こってしまったことは仕方ないし、そこで自分たちが流れを止めずにもっと良い準備ができたと思う」と中断中の対応を悔やんだ。

アクシデントが起きても、より戦う気持ちを保てた中国電力レッドレグリオンズが勝利への流れを手繰り寄せた。再開後、最初のトライを決めた中野は、「中断明けにどちらがトライを取るかで士気の高まりが変わってきたと思う。先にトライを取れたのが勝利につながった」と胸を張った。

その後もホストチームが勢いに乗って得点を重ね、相手を突き放して36対24で勝利。ポールは折れたが、赤獅子の闘志は折れず。中国電力レッドレグリオンズが大きな今季2勝目をつかみ取った。

(湊昂大)

【(C)JRLO】

中国電力レッドレグリオンズ
岩戸博和ヘッドコーチ

「クリタウォーターガッシュ昭島のみなさま、試合関係者のみなさま、ありがとうございました。前節の九州電力キューデンヴォルテクス戦での完敗からどれだけ修正できるかというところを一週間、フォーカスした結果、今日のスコア、勝敗につながったと思います。具体的にはダブルタックル(相手一人を二人で止めること)のところを選手たちがしっかり準備してくれました。アタックも同様にプラスワンの部分、早くサポートするところについては今日かなり評価できる内容だったので、非常に良いゲームができたと感じています」

──理想的な試合の入りだったと思いますが、立ち上がりを振り返ってください。

「前半後半どちらも開始10分のところはかなり意識して、入りの部分はしっかりやっていこうと話はしました。リードして折り返せたところは、一番、われわれのチームに合っている展開だったと思います。前半でしっかりリードして折り返せたことについて、想定していたというよりは、そうなればいいなと思って選手を送り出していました」

──ゴールポストが壊れたシーンについて。

「初めてのことですし、あの時間はまったりした時間になってしまって、イヤな時間ではありました。(中断中は)そんなに修正の時間をとったわけではなかったですけど、しっかりモチベーションや戦う気持ちを切れないようにするところは意識をしました。二度とないことなのかなと思っています」

──アタックではサイドで数的有利を作れていましたが、狙いどおりでしたか?

「サポートのところでしっかりフェーズを重ねていけば、ああいうシチュエーションがどんどんできるという話はしていたので、それをしっかりチーム全体でボールを動かして体現してくれました。あとはトライに直結するべきプレーヤー、森山(皓太)や松永(浩平)が要所要所で良いプレーをしてくれて、苦しい時間帯でもしっかりボールを持って流れを変えてくれていたので、そういう部分では評価できると思います」

──今季の対戦相手4チームとそれぞれ1試合戦いましたが、4試合を振り返ってください。

「2勝2敗ということで、1周目としてはまずまずの展開だと感じています。今からまたどのチームも1周終わっていろいろな分析が入っていくと思いますし、今季は3周あるのでわれわれも変えていく必要があると思います。ただ、次の2周目をスタートする上で今日の勝ちは非常に大きかったですし、開幕戦でしっかり広島で勝てたということも大きかったです」

中国電力レッドレグリオンズ
西川太郎 共同キャプテン

「本日はありがとうございました。まず、勝利できたことを本当にうれしく思っています。九州電力キューデンヴォルテクスさんとの試合でディフェンスのところで受けに回ってしまったところを踏まえて、今週は練習からダブルタックルのところにフォーカスし、それをチームメンバー全員が体現してくれたかなと思っています。アタックに関しても二人目のサポートを早くしようというところ、アタックとディフェンスで二つフォーカスしたところを全員ができたから勝てたと思っています」

──ゴールポストが壊れたシーンについて。

「僕は(モールの)下敷きになっていて折れたのを知らなくて、パッと顔を上げたら折れていました。(中断中は)ペナルティが続いていたので自陣でやらないようにしよう、敵陣でしっかりエリアを取っていこうと話をして、あとは各々が気持ちを整えていました。ウチにとって(中断は)ありがたかったです」

中国電力レッドレグリオンズ
中野将宏 選手

──今季初スタメンでしたが、試合の入りで意識したことを教えてください。

「ひさびさにスタートで起用してもらって、緊張していたんですけど、とりあえず自分がやってきたことをやるだけだと考えながら試合に臨みました」

──3トライを記録してプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれました。

「自分がトライを取ったんですけど、その前にフォワードが体を張ってくれて、センター陣やバックスがつないでくれたのを自分が最後にボールを置いただけなので、チームが取らせてくれたトライだと思っています」

中国電力レッドレグリオンズ
岩永健太郎 選手

──今季2勝目の率直な気持ちを教えてください。

「率直な気持ちとしてはうれしいです。昨季は(新型コロナウイルスの影響による不戦勝を除くと)実質一勝だったので、今季2勝目で昨季を超えたんですけど、僕らはそれだけで終わるチームではないと思っています。なので、うれしいですけど、油断せずにやっていかないといけないと思っています」

──前半中盤に相手へ流れが傾く中、28分に自陣ゴール前で相手がスクラムを選択しましたが、しっかり守り切りました。そのシーンを振り返ってください。

「試合をとおして前半からスクラムは負けていたところがあったので、逆にそこはネガティブにならずに僕はチャレンジして押し返してやろうという気持ちで臨んでいました」

【(C)JRLO】

クリタウォーターガッシュ昭島
ワイクリフ・パールー ヘッドコーチ

「タフな試合でした。残念な試合でした。中国電力レッドレグリオンズさんがすごく良い試合をしたと思います。フィジカルの試合だということとはわかっていましたが、そこでウチが負けてしまったという印象です」

──試合の入りでの意識したポイントと、立ち上がりの相手のプレッシャーをどう感じていましたか?

「試合の立ち上がりは、真逆の展開でいってほしかったです。プランどおりにいかなくて、自分たちのリズムをつかむのが難しい展開でした。自分たちの改善点としては、ボールを獲得した上でプレッシャーを掛け続けられるようになっていかないといけないことです。中国電力レッドレグリオンズさんのほうがブレイクダウンなどで、すごいプレッシャーを掛け続けていたので、相手のほうがうまくいっていたと思います」

──ゴールポストが壊れたが、これまで経験はありますか?

「初めてのことです」

──次の試合に向けて。

「すべてにおいて改善するだけです。今日はすごく残念な試合でした。自分たちのやりたいことができませんでした。自分たちのやりたいラグビーができた上で負けたのであれば、それは負けとして受け入れられますが、そういう負けじゃなかったのですごく残念でした」

クリタウォーターガッシュ昭島
石井洋介 キャプテン

「非常に残念です。フィジカルのところ、特にブレイクダウンのところで、少し相手のプレッシャーに負けてしまったところがあって、自分たちのラグビーができませんでした。そこはラグビーをする上で必要な部分なので改善していかないといけないと思います」

──試合の入りでの意識したポイントと立ち上がりの相手のプレッシャーをどう感じていましたか?

「どんどん仕掛けようと試合前に話をしていたんですが、自分たちのペナルティでなかなか攻める場面ができなかったというところでは思いどおりにいかない状況でした」

──ゴールポストが壊れたが、これまで経験はありますか?

「初めてです」

──試合が中断した影響はありましたか?

「良い流れできていたので、そこで止まってしまったのは残念でした。ただ、起こってしまったことは仕方ないので、そこで自分たちが流れを止めずにもっと良い準備ができたんじゃないかなと思います」

──次の試合に向けて。

「プレーどうこうの前にメンタル的なところですね。われわれは昨季最下位なので、練習でも試合でもすべてにおいてチャレンジャー精神を持ちながら取り組んでいかなければいけないと思っています」

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