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初白星の勢いをつなぐ大事な一戦。 中国RRが講じるのはダブルタックル

 

中国電力レッドレグリオンズ 共同キャプテン・西川太郎選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

前節の広島ダービーで今季初勝利を収めた中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)。今節は2月10日にクリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)とのビジターゲームで今季初の連勝を狙う。

第3節のWG昭島戦を含む開幕2試合では前半に善戦したものの、流れをつかみ切れず2連敗。特に課題だったのはペナルティの多さだった。どちらの試合も10以上のペナルティを重ね、自分たちのゲームができなかった。

それが、前節の広島ダービーではペナルティをわずか2に抑え、接戦を勝ち切ってチームの大きな自信となった。共同キャプテンの西川太郎は、「規律の部分を意識して取り組んだ結果が勝ちにつながって良かった。ペナルティ数が本当に少なかったので、これをスタンダードにしていきたい」と振り返る。

課題の規律面が改善された要因について、岩戸博和ヘッドコーチは「個々の意識」と指摘する。前節までの練習で選手たちが意識付けを徹底。西川は「まずは自分たちでコントロールできるペナルティを絶対に減らそうと声を掛けていた」と明かす。

試合ではウイングでフル出場した中野将宏がサイドから声を掛け続け、岩戸ヘッドコーチも「オウムのごとく『ノーオフサイド』と言っていた」と笑顔で称える。ベンチからは平山真也らが名指しで声を上げ、前キャプテンの松永浩平は途中出場でチームの気を引き締めた。ペナルティの少なさはチーム一体で課題に向き合い、意識高く戦った成果だった。

前節の規律への意識をベースとし、今節はレベルアップを目指す。より屈強な選手がそろうWG昭島に対し、体格で劣る中国RRが講じるのはダブルタックル。前節の課題でもあるが、「そこも意識さえすれば絶対にできる」と岩戸ヘッドコーチは言葉に力を込める。

引き続きフォーカスポイントへの意識を高く持ち、チーム一体で戦っていく。西川は、「相手のペースになってしまうので安易にペナルティを取られないように。あとは、相手の強い選手にいいアタックをさせないように、まずはディフェンスから入って、敵地だけど、しっかり勝ち切りたい」と力強く意気込んだ。

今節フルバックで出場する中野は、「しんどいときは声が頼りになる。フォワードは体を張ってしんどい状況が多いので、声を掛けるだけでもしんどさが紛れると思う。真後ろから見る立場なので、前節と同じように声を出していきたい」と前節に生きた声掛けを忘れない。

今節は初白星の勢いをつなぐ大事な一戦。意識高く戦った先に勝利がある。苦手な敵地だが、初の連勝でさらなる自信をつかみにいく。

(湊昂大)

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