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「一番悔しい試合」からのリベンジ。 誰よりもハードワークし、勝利へ導く
中国電力レッドレグリオンズ 松田進太郎選手(写真左) 【©ジャパンラグビーリーグワン】
約2カ月半前のシーズン初戦。江東BSとの前回対戦で、松田進太郎はフィールド外の椅子に座ってチームメートの戦いを見守っていた。チームのペナルティが続いたときに、ハンドのペナルティでイエローカードを提示されて10分間の一時退場。チームが5点差に追い上げていた中で、勢いに水を差すシンビンだった。「情けなかったし、チームに申し訳なかった」と悔しさをかみしめていた。
松田は、中止になった第4節を除いて今季全6試合に先発し、豊富な運動量を武器に4試合でフル出場している。プレー時間は長いが、「動けてはいるけど、タックルやジャッカルで貢献できていないし、まだ何も仕事ができていない」と自身のパフォーマンスには納得していない。特に前回の江東BS戦は「一番ダメだった」と振り返る。
「自分の中であの試合はただ走っているだけでした。タックルもそんなにいってなかったし、シンビンで流れを悪くした。それ以外も悪かった部分が多かったので、シンビンがなかったら勝てたかと言われると、そこまで自分のプレーに自信はなかった。一番悔しい試合でしたね」
前回対戦で中国RRは相手の圧力に押され、チーム全体でペナルティを重ねてしまい、流れをつかめずに敗れた。ただ、中国RRが前回と違うのは、課題として取り組んできた規律面。直近4試合では1試合のペナルティ数を『7』以下に抑え、チームの自信にもなっている。
岩戸博和ヘッドコーチは、「選手たちからも『規律』というワードはよく出るし、ペナルティが少ないことで競ったゲームもできている。チームカルチャーになってきた」と胸を張り、今節に向けて「もちろん相手も前回より仕上がっているので、相手のアタックに対して我慢のディフェンスで真っ向勝負したい」と意気込む。
今節もスタメン入りした松田は、「やるしかない」と前回対戦のリベンジに燃えている。
「アタックでもディフェンスでも、どこでも顔を出して『いつもおるな』と思われるぐらいの運動量を出して、タックルやジャッカルでチームに勢いを与えるプレーをしたい。ただ走るだけじゃなくて、しっかり仕事をして勝ちたいですね」
前回は悔しい思いをした松田が今節は人一倍の働きでチームを勝利に導く。
(湊昂大)
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