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今日も今日とてラグビーができる幸せをかみ締めて。
2025年3月30日
今日も今日とてラグビーができる幸せをかみ締めて。 二人は試合開始の合図を待つ。ラグビーができるのは幸せなことだ。 中国電力レッドレグリオンズの森山皓太は3月8日の狭山セコムラガッツ戦で首を負傷し、交代を余儀なくされた。上半身の左側にまったく力が入らず、最悪の事態が頭に浮かんでベンチで大泣きした。 「もうラグビー人生が終わったと思いました。大事なものがなくなった感覚で、何も身が入らなくて、初めてラグビーを見るのすらイヤになりました」 引退も覚悟して病院に行ったが、検査の結果は大事に至らなかった。「医師から『ラグビーをやっていいよ』と言われて、またチームのために体を張れると思うとうれしかった」。日に日に回復して笑顔も戻った森山皓太は、3月30日のルリーロ福岡戦でスタメン入りし、戦線復帰する。 「僕にとってラグビーは人生そのもの。まずは自分の持ち味であるタックルでチームを勝たせられるように頑張りたい。ラグビーが大好きな思いを前面に出してプレーしたいです」 同じく今節のスタメンに入った浅井佑輝もまたラグビーができない時期があった。2023年の夏に突然、脊髄の炎症で約2週間入院。体が痺れて思うように動けず、退院後も車椅子で過ごし、ラグビーはおろか日常生活を送ることも難しかった。原因不明だったため、「ラグビーができるのか、今までの生活に戻れるのか、不安はかなりありました」。 それでも徐々に回復して約3カ月後には練習試合で20分プレーし、「ラグビーができて楽しかったし、できるだけ長くみんなとラグビーがしたいと思いました」とうれしい実戦復帰を果たしていた。そして、昨季も9試合に出場し、完全復活を遂げた。 今季はけがやポジション争いの影響で出場機会が少なかったが、長いシーズンの中で必ずチャンスがくると信じて常に準備をしてきた。今節は今季初のスタメン入り。浅井は、「こうやって普通にラグビーができていることが幸せだし、どういう立ち位置でもこのチームに長く携わって一つでも力になりたい」と仲間のために戦う。 森山も浅井も30歳を超えて、「いつまでラグビーができるか分からない」と先のことがどうしても気に掛かる。だからこそ、目の前の戦いに思いっきりぶつかっていく。ラグビーができる幸せをかみ締めながら、二人は試合開始の合図を待つ。 (湊昂大)
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