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苦しい状況でも「顔を上げよう!」。最後まで戦い抜くことで見えてくる、その先の勝利
2025年4月28日
苦しいときに何を見せられるか。41点ビハインドの大差をつけられた試合終了間際、トライのチャンスを逃して肩を落とすチームメートに対して「ヘッズアップ!」の声が響いた。叫んだのは今季加入した森山迅都だ。
中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)はディビジョン3第13節で狭山セコムラガッツと対戦し、6対47の完敗を喫した。森山迅都は後半20分に途中出場。残り20分で34点差という厳しい状況だったが、「時間が限られている中で、インパクトプレーヤーとして何ができるのか、そこに重きを置いていた」とチームに良い影響を与えることを心に決めていた。
どんな状況でも、まずは自分のプレーを最大限に発揮することでチームにエナジーを与える。それが森山迅都の信条だ。「残り20分でこの点差だとキツい部分はある。ただ、もちろん最後まで勝ちにいく気持ちはもちつつ、その中で自分がどう目立てるかを考えながらプレーしていました」。
人一倍アグレッシブなプレーを見せ、何度も出足鋭いタックルを突き刺して完敗の中でも光るインパクトを残した。本人も「タックルは今日に限ってはうまくいったし、手ごたえはありました。期待されている要望に対して明確な答えを出せたので、ディフェンスは良かったと思います」と胸を張った。
チームでトライを取れない苦しい展開の中で、森山迅都はプレーだけではなく、「意識的に何かしらずっと声を掛けるようにしていた」。後半37分に7トライ目を取られたあとの円陣では積極的に声を上げて、シンプルな言葉を仲間に掛けた。後半40分には、懸命につないだチャンスをトライに結びつけられず、うなだれるチームメートに「顔を上げよう」と叫んだ。ラストプレーでも味方を鼓舞して最後まで戦う姿勢を率先して示した。
「リザーブの役割として、80分間出ているプレーヤーに対して心の余裕をもたせるような声掛けをするのが重要だと思っている。やっぱりあきらめたら次の試合にも影響を及ぼすので、次の試合にもつながる声掛けをしようと心掛けていました」
中国RRは奮闘実らず、悔しい5連敗を喫した。今季は残り2試合で、チームとしても何を見せられるか。「自分たちの持っているものをいかにうまく出せるかによって、勝ち負けは変わってくる」。今季の積み上げを出し切るために、顔を上げて最後まで戦い抜く。その先に勝利はあるはずだ。
(湊昂大)
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