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どのポジションでも虎視眈々。 山口莉輝は相手に向かって突き進む
中国電力レッドレグリオンズ(以下、中国RR)は1月6日にクリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)とのビジターゲームに臨む。
2024年最初の一戦。「昨年はけがが多い1年だった」と振り返る山口莉輝は、その悔しさを払拭すべく、「自分のプレーを生かして勝ちたい」と新年好スタートに意気込んでいる。
昨季はけがに悩まされ、離脱と復帰を繰り返した。「驚くほど自分の体が硬くて、それがけがの増えた原因だと思った」。体のケアを見直して、より入念にストレッチをするようにもなった。あらためて自分の体に向き合い、試合出場に向けて取り組んできた。
祖父の影響でラグビーを始めた山口は、子どものころから恵まれた体格を生かしたプレーを続けてきた。親からは「人に対して優し過ぎて向いていない」とも言われたが、本人は「ラグビーは体をぶつけて相手を打ちのめせるのがいいところ」と、グラウンドに立てば闘志むき出しだ。
今節はフォワードとして体を張って戦う。山口は中国RRでバックスのセンターを主戦場としているが、WG昭島戦では大学時代にやっていたフランカーで出場する。「元々プレーしていたし、イメージも少なからずある。(いつもと違うポジションは)もちろん難しいけれど、楽しんでやるしかない」と切り替えている。
「フランカーは、中央でも外に開いたときでもボールをもらえるし、けっこう自由に動けるポジションなので、そこは楽しめるところ。ボールを持ってディフェンスの間に切り込んだり、その次のアタックにつなげたりするのが好きなプレー。フォワードのほうが体をぶつけるシチュエーションが多いので、そこで当たり負けしないのがポイントになると思う」
これまでけがでプレー時間が少なかったぶん、「フラストレーションが溜まっていたし、出たい欲が湧いていた」と試合への思いを募らせていた。だからこそ、「もしこの試合でハマったら今後もフランカーでいきたい思いもある」と、どのポジションでも虎視眈々と出場機会を狙っていく。
けが明けで久しぶりの試合。もともと「緊張しい」だというが、体のぶつかり合いがそれを闘志に変える。「キックオフのときはちょっとフワフワしているけれど、1回相手とやり合うと落ち着けるし、スイッチが入る」。新年初戦での勝利へ、山口がまず相手に向かって突き進む。
(湊昂大)
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