広島ダービーの勝者を決めるときがきた。中国電力レッドレグリオンズ（以下、中国RR）は4月6日、宿敵・マツダスカイアクティブズ広島（以下、SA広島）との今シーズン3度目の広島ダービーに臨む。中国RRは今季の広島ダービー第1戦で21点差をひっくり返す逆転劇を演じ、残り10分での1点差を死守して22－21で勝利を収めた。

第2戦はお互いに点を取り合うシーソーゲームとなり、終盤で中国RRが5点差を追う展開。最後まで主導権を握りながら得点を狙ったが、ラストプレーでチームの焦りが出てしまい、ゴール目前の反則で試合終了。得点を決め切れず、20－25で敗れていた。どちらも接戦の末に1勝1敗。第3戦は今シーズンの勝者を決める大一番だ。この試合に向けて、中国RRの熱い男・森山皓太がリベンジに燃えている。

第2戦のラストプレーで痛恨の反則を犯してしまった森山にとって前回対決は悔しい試合。だからこそ、第3戦では誰よりも強い気持ちを抱いている。「前回は最後のワンプレーで僕がノックオンして負けてしまったので、本当に悔しい思いをしました。相手は外国籍選手が多いけど、そこをシャットアウトして、次こそは圧倒して勝ちます」中国RRは前節、強敵の日野レッドドルフィンズと対戦し、26－26で引き分け。勝点2と自信をつかんで、広島ダービー第3戦に向けた弾みをつけた。

「最近はいい試合ができていて、チームとしてレベルアップができている」とチームの成長を実感している森山は、「でも、油断はせずに、一つ一つの練習にこだわってやっていきたい。仕事もラグビーも一日一日を頑張っていけば、自ずと結果が出てくると思う。上を目指して頑張るので期待してください」と意気込んだ。広島のプライドをかけたダービーマッチ。決して負けられない第3戦も熱い試合になる。

【ミナトコウタ】