レッドレグリオンズ

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シンガーソングライター楓子「大事な選択のとき、自ら一歩を踏み出してみた」

2025年1月23日

中国電力レッドレグリオンズの応援歌『吠えろ』を作詞・作曲したシンガーソングライターの楓子さんが地元の山口県に凱旋した。1月19日に『維新みらいふスタジアム』で開催されたホストゲームにゲストとして登場し、試合前とハーフタイムに持ち前のパワフルな歌声でエナジーを届けた。

試合会場ではうれしい巡り合わせがあった。高校のラグビー部顧問である先生が今回の試合にスタッフとして参加していて、久しぶりの再会を果たしたという。楓子さんは、「地元で歌うと、こういう出会いがあるのでうれしかったです。先生とお話させていただいて『頑張れよ』って声をかけていただいたので、ちょっとうるっとしましたし、力になりました」と笑顔で話した。

楓子さんが歌手の道に進んだ原点は、高校時代にさかのぼる。昔から歌うのが好きだったが、それ以上に打ち込んできた剣道では武道館での全国大会に出場した経験を持つ実力者。友達も剣道仲間が多く、周りは警察官や自衛隊の道に進む人ばかりで、本人は心の端にあった思いを簡単に打ち明けられなかった。

「周りに音楽をやってる人がいなかったし、なんか恥ずかしくて音楽が好きって言えませんでした。有名な人や音楽スクールに通う人じゃないと歌手にはなれないという思いもあって、自分もみんなには警察官になるってずっと言っていたし、『音楽をやりたい』とは言えなかったですね」

それでも、大事な選択のときに自ら一歩踏み出してみた。「進路相談の時に勇気を出して『音楽の仕事に興味がある』ってポロッと言ったんですよ」。そこで幼稚園の教諭免許が取れる大学のことを知り、広島のエリザベト音楽大学への進学を決断。大学では周りが音楽の才能に溢れる環境の中だったが、楓子さんはミュージカルに挑戦して4年生の最後の年には主役も務めた。そんな音大在籍中に転機が訪れた。

「フラワーフェスティバルのステージに出演する機会があって、音楽大学で周りはクラシックの曲を歌う人たちばかりだったけど、私はポップスや童謡を歌えたので大学の先生に『流行りの曲を歌ってこい』って言われて、そこで初めてステージで歌いました」

その歌う姿を見ていた現所属の事務所社長に声をかけられて、大学生の時から音楽関連の仕事に携わることになった。大学を卒業するときには幼稚園の先生になるか、歌手として活動するかの選択に迫られたが、このときも楓子さんは勇気を持って踏み出した。「免許を持っていたらいつでも幼稚園の先生になれるし、こんな機会はないから挑戦したいと思いました」

シンガーソングライターとしての道を歩み始め、これまで広島東洋カープの試合での国歌斉唱やラジオ番組のパーソナリティなどさまざまな活動をしてきた。楓子さんは、「私は歌手になりたくてこの道に進んだというよりは、いろんな出会いに恵まれたおかげで歌手になれました」と感謝を込めながら話し、学生時代の自分の葛藤を振り返って「『夢を持つことは恥ずかしくないよ』と言いたいですね」と笑みをこぼした。

レッドレグリオンズの応援歌『吠えろ』の誕生から約1年。この曲を歌ってきて反響を肌で感じてきた楓子さんは、「この曲のおかげで私も自信がつきました」と話す。

「最初は自分が『チームを応援します』という感じで歌っていたけど、この曲で私を知ってくれた人も増えてきて、私も自信を持って歌えるようになったし、この曲が持つ強さやクオリティも上がってきたと思います。私自身もこの曲に助けられていますし、レッドレグリオンズがきっかけで知ってくださった方もいて、そうなると私もさらにレッドレグリオンズを応援したくなるので、とてもいい関係性だと思っています」

楓子さんは出会いを力に変えてきた。今後も歌を通じて人とのつながりを結んでいく。「1曲1曲を大切に歌って、聞いてくれる人の心をつかめるようなシンガーになっていきたいです」。その持ち前のパワフルな歌声は、さらに力強さを増していくはずだ。

ミナト コウタ

@fuko___official

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